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  1925〜28年
  Eileen Gray/E.1027・Bedside Table
  アイリーン・グレイ/E.1027ベッドサイドテーブル
  φ:500×H:540〜700o(天板高さ)  
オリジナルは天板がガラスと黒エナメルのヴァージョンがあった。
  
  
ベッドサイドテーブルとしてデザインされたものだが、カフェテーブル、飾り棚など応用できる。
  天板の高さが4pずつ4段階可変なので、用途や、飾る物によってアレンジでき、楚々とした存在感は置き場所を選ばない。

  
  プロジェクト名の「E.1027」とは・・・
  家具デザイナー・インテリアデコレーターであったアイリーンが初めて建築設計に取り組んだ住宅に付けられた名前。
  Eileenと、このプロジェクトデザインの著作権を共有するJean Bacoviciの名から付けられている
      (E:Eileen、10::J−アルファベットの10番目、2:B−2番目、7:Gー7番目)
   アイリーン・グレイは46歳頃から独学で建築を手がけるようになり、「E.1027」は51歳の時に竣工している。
  コルビジェが提唱していた近代建築5原則に則ってデザインされ、ピロティ、横長の窓を持つ。
  
近代建築5原則  1.建物を持ち上げるピロティ  2.自由な間取り 3.自由な建物の立面形態 4.連続水平窓 5.屋上庭園
  「E.1027」はメゾン・ミニマム(最小限住宅)と呼ばれていたそうだが、何をもって最小限と位置づけるのか。
  東西の差か、貧富の差か、一つの間で食・寝・接を行う知恵を持つ民族からすれば、最小限とは言い難い間取り。
  【アイリーンの住宅論】
  「住まいとは住む人の個別の要求に従って完全に独立し、孤独および集中の気分を味わうことのできる、生きた有機物である」
  「内装計画は、ファサードの付随的な産物であってはならない。すなわち、それ自体が完成され、調和を保ち、合理的に生きたものでなくてはならない」
  アイリーンは生涯(1878.8.9〜1976.10.31)独身でした。
 『アイリーン・グレイ』/ピーター アダム著 小池一子訳より
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